Formalとは”正装”という意味あい。
ちょっとしたパーティーなど改まった席や、 お子さんのいらっしゃる方は入学式や卒業式などの
晴れがましい席で必ず必要になってくるのがフォーマルバックです。
日常に使うものではないけれど、でも使う場面は一つ一つが思い出に残るような舞台ばかり・・・・・。

濱野皮革工藝のフォーマルバックは、そんな大切な場面に選んでいただけるバック作りを思い描きながら
革はもちろん、留め具にいたるまで無数の細かい工程を全て自社の管理のもとに行っています。
バックの角部分は手で丹念に革を揉みこむことでこのなんとも形容しがたい優しいカーブを作るなど、
”どれだけ手間を掛けるかの世界”といわれるほどに愛情をかけてやっと誕生していくのが、
濱野のフォーマルバックたち・・・。
 しかし全ては、このバックを手にした人に”持っていることは一つの財産”と感じていただけるようなバック作りを
目指すからこそのもの。2代目濱野初男が基礎を作って以来、60年以上の歳月の中で
数限りない伝説のような工程は濱野皮革工藝の常識として根付いてまいりました。


  2代目濱野初男がバック作りの基礎を学んだフランスでは、
フォーマルバックは大切に使って母から娘へと譲る習慣があるとか。
確かに、熟練した職人の手によってかたちづくられた優雅な革の表面には

大事な思い出と一緒にそっと時間を重ねていけるような繊細さがあります。
そんな革の魅力を最大限大事にしたフォーマルバックを濱野皮革工藝はこれからも生み出していきたいと考えています。





濱野皮革工藝のバックを初めて手に取ったいただいた方が
驚いてくださるのは、革の持つ優しい光。

驚いてくださるというよりは、”ああ、革って本当はこんなに優しい光を持っているものなんだ”、って
しみじみ発見していただけるという感じかもしれません。

革製品は身の回りにたくさん溢れているにもかかわらず、それは”なぜか生まれて初めて革製品に
出会ったような感覚
”ではないでしょうか。
こう感じていただけるのには明治時代から革細工を手がけてきた濱野皮革工藝の
”革を扱う”ということへの特別な想いがそうさせいるといえるでしょう。

濱野のフォーマルバックは全て生後6ヶ月程度のしなやかなカーフ(仔牛)を素材としています。
また濱野バック独特の風合いを表現するためになめされたものを買い付けるのではなく、
自社の管理のもとに最低一月以上かけてなめし作業を行った革を
職人が傷の有無を確かめながら選びぬいていきます。

底艶(そこつや)ということばを聞いたことがありますか?

文字の響きからお気づきかと思いますが、
底艶とは、底のほうからやんわりと差し込むような深みのある輝きのこと。
光を反射しているというより、革そのものが輝きを放っているのではないかと
錯覚してしまうような優しい光です。

この優しげな底艶はできるだけ、上質な革を使用することで、
できるだけ表面のコーティングは薄手で済むようにしているからこそのもの。
もし、品質の均一でない悪い革を使用したならば、劣化や変質を防止するために、
表面を分厚く加工しなければならず、いわば厚化粧のような感覚で
派手派手しいテカリが生まれてしまうのです。

これは、濱野が皮をなめす工程から自社の指定のもとに行うなど、
一瞬のぬかりもないモノづくりの世界を実現しているからこそ許された輝きといえます。

「革を革として扱いたい」

「革を革として扱う・・・」それは当たり前のことのようだけれど、
バックづくりの中で私たちの頭には一番にあることです。
底のほうから来るような優しい光、これこそ革ほんらいの輝き。
コーティングはできるだけ薄化粧にして、革を革として扱ってあげたい。
濱野皮革工藝の歴史は130年前、時代は明治にさかのぼります。
まだ和装が中心だった日本に、女性の憧れの的になるような美しい革小物を
生み出し、
時代に活気を与えてきたというプライドがそうさせているといえるでしょう。



写真は貝殻のような上開き
デザインに遊び心を感じる
「la belle Coquille(ラ・ベレ・コキーユ)です。
 
 

ハンドバックは大きく分けて、表革、裏革、かぶせ革(蓋の部分)の3つのパーツに
分かれますが、1つハンドバックにおいてはこれら3つのパーツを必ず同じ1頭から
くり抜いています。あまり知られていないことですが同じ仔牛であっても
同じ1頭でなければ、繊維の流れは微妙に違ってくるためです。

製作工程では大した違いが見られなくても、同じ繊維を持つ同士で組み合わせないと
縮みぐあいに差が出て形を整える際、いびつになってしまうのです。
芸術品ともいえるようなしなやかなカーブを描くためには寸分の狂いも許されない作業。
表革と裏革はくりぬいた段階でナンバリングして、必ずペアが崩れないようになっています。


このため、仔牛一頭から作れるのはせいぜいバック4個程度。
あきれるほどに贅沢だけれど、完成したバックの優雅な面持ちは
こんなところからきているのかもしれません。

ロイヤルモデル製作工程を一部紹介。(軽井沢アトリエにて)
     

↑ 仔牛革の片面を広げて
パーツごとの型紙を並べた図。

片側からバック2つ分で、
一頭から合計4つ分しか
採ることができない。
 
 重厚なふたをゆっくり開けると中も しっとりした黒の輝きが充ちている
ことに驚きます。 触れてみると指先に馴染むような感触から
分かっていただけると思いますが、実はこの内装も全て牛革を使用しているのです。

外からは見えない部分なのにどうしてそんな必要が・・・・・
と思われるかもしれませんが、それは数年、あるいは数十年の歳月が熟したときの
バックの表情を念頭に置いているから。
  フォーマルバックは日常に使うものではないので、風とおしのよくないクローゼットの中に
しまっておくもの。だから、いくら内装は外から見えないからといってもし品質の
悪い素材を使ったなら気づかないうちに劣化を起こしてしまいます。
 
  私たちは、バックを手にされたときの瞬間だけ感激してもらえればそれで満足なわけではありません。
もっと長い歳月その人の大事な財産として傍らにおいていただきたい、
そう考えるから目立たないところにも気を配ることを忘れません。



 
  最高級のカーフと職人の腕により美しいシルエットに仕上がった本体は、
留め金もその存在感に見合うだけのものが必要。

 2代目濱野初男は当時海外へ留学するなんて想像も
つかなかった60余年前の当時、さらに新しいデザインを研究するべく
フランスへと渡りました。
  濱野がこのような重厚感のある金具を取り入れるように
なったのにはここに由来があります。

当時のフランスには華やかなパーティー文化が花開き、
Guy Laroche(ギラロッシュ)にはハンドバック職人が技を
競いあっていました。
この留め具技術はここで出会って濱野が魅せられたもの。

金具ではなく、その輝きはひとつのジュエリーのような感覚。
留め具職人ではなく、”彫金職人”としての意識の高い
仕事を日本の濱野皮革工芸にも根付かせたいと考えました。

濱野初男は技術移転をするべく、
フランスより職人を呼び寄せ、職人を養成していきます。
現在はその技術を濱野の中で受け継ぎ
濱野バック専従の職人としてさらに腕に磨きを掛けています。


余談ですが濱野に渡って以来、フランスではフォーマルバックを持つ
文化は徐々になくなり、当時最先端の技術も現在のフランスでは
ほとんど見当たらなくなったとのこと・・・・。

 ジュエリーのような輝きは、本金仕上げ(18金)に職人が
ひとつひとつ磨きを掛けたものですが、
産みのフランスではもう見られないいわば
”幻の輝き”がさらに美しさを与えているのかもしれません。






*下の画像、または商品名をクリックして頂くと、デューティーインターナショナル社運営の
  オンラインショップ「
Musee de HAMANO(ミュゼ・ドゥ・ハマノ)」の商品ページに移動します。










プリンセスもお持ちのバック
2代目濱野初男が完成させて
以来、60年以上の歴史が息づく
濱野皮革工芸定番のバックです。


ロイヤルモデルのラージタイプ

ロイヤルモデルにたくさん
入るラージタイプが出来ました。


慶弔両用にお使いいただけます
リボンのようなブラックメタルの
チャームが美しいバック。
慶弔両用にお使いいただけます。







控えめな存在感

後ろ側にマチを取った、珍しい
タイプのフォーマルバッグ。
職人の技が光る作りになっています。


やや遊び心のあるデザイン

上の金具を回して開くデザイン。
街のショーウィンドにも似合う
ややカジュアルな 雰囲気です。

サブバックは必需品
フォーマルシーンのサブバッグ
としてどうぞ。細やかなレース
づかいがほんのり甘め。





個性派横型のサブバック

フォーマルシーンのサブバックも
個性的に決めたい方にオススメ。
レース使いが上品です。


誇り高いジュエリーのよう

バックの中央で誇り高く
輝く金具は留め具というより
ジュエリーのような存在感


掲載のアイテムはデューティーインターナショナル社運営のオンラインショップ「Musee de HAMANO (ミュゼ・ドゥ・ハマノ)」でご購入頂けます。